iPhoneのバックアップが遅い場合は個々のアプリを疑え

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iPhoneをはじめiOSデバイスはiTunes経由でパソコンへ、またはiCloudへ設定やインストールしているアプリ、個々のアプリの設定、使用履歴などなどのすべての情報をバックアップして新しく購入した端末やiPhoneに不測の事態が起こった場合にバックアップデータからそのまま復元することができるすばらしい機能を備えています。その便利なバックアップ機能が遅い原因はほとんどの場合個々のアプリに原因があると言ってもいいかもしれません。

不測の事態に備えて定期的にバックアップをとっておくことは大事なことですがそのバックアップに1日中かかっても終わらないとか進行状況のステータスバーがほとんど動かないとかiPhoneやパソコンの故障を疑っている方も多いかもしれません。

以前に僕もiPhone 3Gを使っていた時にバックアップが徐々に遅くなっていき一日中とはいかないまでもかなりの時間かかっていたことがありました。新規で作成する場合や久しぶりのバックアップで変更点が多い場合には多少時間がかかりますが普通は5〜10分で終わるものだと思うし毎日やっているなら2、3分で終わるでしょう。またパソコンのスペックを上げたり、新しく購入したパソコンで行うとバックアップが高速になることもあるでしょう。古いパソコンのUSB1.1は遅くて当たり前ですが。
しかしそんな理屈が通用しないほどバックアップが激遅の場合があって、まずはiPhoneやパソコンなどのハードの問題を疑い、iPhoneの容量をいっぱいいっぱいに使用しているからとか大きいサイズのアプリや数多くのアプリをインストールしているなどと疑いにかかるでしょう。アプリの数を減らして運良くバックアップが高速になることもあるでしょう、しかし常時使っているアプリや設定のやり直しを怖れて消せないものもあるし運良く消せてもまた同じ轍を踏むことになるかもしれません。

そこで今回遅いバックアップのほとんどの原因は個々のアプリに問題があるということですが、バックアップは急に遅くなることはなくその原因アプリを使い始めた時点から徐々に遅くなっています。原因はそのアプリのキャッシュの保存方法が賢くなく膨大な数のキャッシュファイルを作成してそれをひとつひとつバックアップしているから時間がかかっているようです。重要なのはキャッシュファイルの数で、アプリの大きさ、つまり容量はこの場合関係ないということ。そういう意味ではアプリ販売元のスキル不足や怠慢による仕様といえるかもしれませんね。なので長いことアップデートをしていないアプリは注意した方がいいかも。

上記で容量は関係ないといいましたがそこからアプローチできることもあると思います。iOS 5ではアプリの個別容量を設定>一般>確認>使用状況から個別のアプリの使用容量を確認することができます。たとえばTwitterアプリはほとんどが10MB前後のアプリ容量ですが使用状況から確認してみると100MBを超えているものがあったりして、そしてそれが起動するたびに徐々に増えているかもしれません。その容量の中に普段は不要であるキャッシュファイルが保存されています。削除してみると溜りに溜まってたものは削除するのに時間がかかり使用状況で見ると容量もガクンと落ちるはず。ほとんどの場合キャッシュはアプリの設定から削除することができるようになっているのでよく使うアプリは定期的にキャッシュを削除しましょう。個々のアプリをクリーン化していくと遅い原因から遠ざかることができると思います。今回例に上げたTwitterアプリはアイコンキャッシュで容量を食っていてわかりやすい場合がありますがテキストなどのキャッシュは容量に現れにくいと思うので注意が必要です。キャッシュはあると高速化し便利な半面、ありすぎると動作が重くなったりするので上手に付き合っていきたいですね。
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