ついに日本でも今年の秋頃にiOS 5の目玉機能のひとつiTunes Matchが提供開始される。ここで疑問点などいくつかおさらい。たとえばiTunes Matchを解約したらどうなるのかなど。
iTunes Matchは日本以外ですでに使用開始されていますがなかなか細かい仕様の確定情報がないのでここで疑問を呈してみました。あくまでも「らしい」ということで。ただすばらしいサービスということは間違いなし。特にライブラリにたくさんの曲がある場合は。
あとiTunes in the Cloudのサービスはすでに開始。今回個人的に1番うれしいのはついに日本のiTunes Storeでもすべて256kbpsのDRMフリー楽曲となったところ。少し前からiTunes Plusのプラスマークが見当たらなかったのでおかしいなと思っていた矢先の発表。いままではDRM付きの曲は欲しくても買ってなかったので。それと購入した曲はアプリのように何度でもダウンロード可能になったこと。これはアップルが曲をバックアップしてくれているのと同じことです。
それではiTunes Matchの疑問をいくつか。
・ストリーミング?ダウンロード?・・・iCloud経由で曲をストリーミングして聴くと多少のタイムラグがあると思っていましたが、実際はストリーミングに近いダウンロード再生とのこと。曲を再生するとダウンロードしローカルに保存されているように即再生が始まる。ここにストリーミングという表現は当てはまらず、ダウンロードと再生が同時に行われる。ストリーミングのように見えるが実はダウンロードされている。Mac、iOSデバイスにその都度ダウンロードされ保存されるので容量の空きが必要。再生後も保存されたまま。アメリカでは通信キャリアの通信品質にアップルが全幅の信頼を置いておらず通信が途切れ途切れになるとユーザー体験が低下する恐れを考慮したための処置とも。
・マッチした曲の場合は曲情報がiCloudへアップロードされ、マッチしなかった曲はファイルをiCloudへアップロード・・・マッチしないアップロードされる曲は1ファイル200MBまで。低ビットレートの96kbps以下の曲はアップロードされない。この場合96kbps以下の曲をiTunesで256kbpsへエンコードするとどうなるのか。曲の表示自体は256kbpsとなるけどたぶんだめかな。
ここでGoogleやAmazonのクラウドサービスとiTunes Matchの違いは前者は曲のファイルすべてをアップロードするが後者iTunes Matchはマッチしなかった曲のみ、つまりiTunes Storeで販売していない曲のみをiCloudのマイライブラリへアップロードするので楽チン。これは2000万曲以上の曲を扱っているiTunes Storeだからできる業。ということはマッチしない曲が多いからといってiTunes Matchを使わない理由にはならない。
・iTunes Matchは曲をDRMフリーの256kbpsにアップグレードしてくれるサービス・・・マッチした曲はiCloudのマイライブラリへiTunes Storeで販売されている256kbpsの曲が追加されるということで、そのマイライブラリからいつでも曲をダウンロードすることができる。削除してもまたいつでもどこでもダウンロード可能。ダウンロードしたファイルは購入したファイルと同じように他デバイスでも使用できる、が曲情報にAppleのアカウントが紐付けされている。たとえばiTunes以外のエンコーダを使ってエンコード仕直しすればAppleアカウントが付いていない曲を作成できると思う。ま、曲の質は多少劣化すると思いますが。
・年間$25を支払い続けてiCloudのマイライブラリをキープし続ければパソコンのHDDがクラッシュしても復元可能・・・ただしここで注意なのはマッチした曲、マッチしなかった曲以外に「不明」という曲があってこれはiCloudにアップロードできないようです。ただこれはファイルフォーマットが特殊で曲とみなされなかった場合なのではと思っています。
ここで1年でサービスを中止した場合はマイライブラリが消滅し復元ができなくなる。HDDがクラッシュしないと考えると1年で中止するメリットは曲が256kbpsにアップグレードできるということ。ただ曲数が多いとすべてアップグレードしたものをすべてダウンロードするのは面倒。
すべて曲をアップグレード後に解約する方法もあるがマイライブラリが消滅してHDDがクラッシュするとイタイ。そういう意味ではGoogleやAmazonのバックアップサービスと同じと言える。マッチしなかった曲はそのままのビットレート、ファイルフォーマットでアップロード、ダウンロード。ちなみにマッチした曲でも元の曲のファイルはパソコンに残される。
・iTunes Matchはレーベルにとって二次収入が得られる・・・ダウンロードした曲はもちろんオフラインで再生できるがオンライン状態、もしくはオンライン復帰後に通信を開始する。なぜなら曲のダウンロードや再生回数をiTunes Matchが取得しレーベルに利益が配当されるから。カラオケで選曲されるとレーベルにマージン支払われるように。たとえばこれまでならCDは売り切りでその後ユーザーから収益を確保する方法はなかった、がiTunes Matchはカラオケのようにユーザーの使用回数を収集し、それに応じてお小遣いをレーベルに支払う。ファイル交換ソフトなどで不正に入手した曲からもレーベルは同じように受け取れるのです。
アップルのデータセンター建築の話題ではついにiTunesライブラリの曲をクラウドへバックアップしiOSデバイスでどこでもストリーミングで聴くことができるとか言われていました。ただ全ユーザの膨大なライブラリを有料だろうとはいえすべてバックアップすできるのかとかストリーミングになると通信インフラは大丈夫なのかと。あと著作権問題も。それぞれ妥協点はあるにせよそれらをうまく解決。
サービス開始までもう少し先ですが、さあこの中に間違いはいくつあるかな。
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