ついこの間書いたNikeのFuelband SEのバッテリーは14日持つに続いて今回もFuelbandネタ。今回はFuelbandとUP24の歩数計のカウント差について。
身体に身につけるというこれらウェアラブルデバイスが魅力で歩数計として購入した方も多いのではないでしょうか。そんなユーザーにとってはちょっと残念な今回の結果となるかも。
UP24とFuelband SEの歩数計のズレ
自分は一日どれくらい歩いているんだろうと考えるときに、これらウェアラブルデバイスは腕に付けっぱなしということで非常に最適なデバイス。歩数計をズボンに付ける必要もなければ、バックに入れる必要もない、そして出し入れする必要がないということで忘れることがほとんどありえない。小さな体調不良が続いているとか、大病の経験がある方などにとって一日の消費カロリーや歩数の確認などは結構切実だったりします。そこでスマホでデータを管理できるこれらウェアラブルデバイスを使っている方も多いでしょう。
しかし何の疑いも持っていなかったこれらデバイスのデータがデタラメだったとしたらどうですか。1日1日とデータのズレが生じていけば積もり積もって大きな差となることは明らか。残念なことにウェアラブルデバイスとして人気の2つのデバイス、UP24とFuelband SEの歩数計には大きな差がありました。
3つの歩数計で計測
ぼくはUP24とFuelband SEを右手に付けています。歩数計とFuelの計測の為に(オシャレなブレスレットとしても)購入しました。FuelはNike独自の単位なので他と比べることはできませんが歩数計は比べられます。そこでUP24とFuelband SEの歩数では何度計測しても大きな差がでるので測定を開始してみました。計測方法はウォーキングのみで計測した結果です。その場合どちらも同じ腕に付けて計測。
1度目計測
- UP24の歩数: 11600
- Fuelbandの歩数: 8900
2度目測定
- UP24の歩数: 13000
- Fuelbandの歩数: 10000
3度目測定
- UP24の歩数: 10000
- Fuelbandの歩数: 7700
タニタの歩数計とFuelband SE
ここからはタニタの歩数計とFuelbandで測定した結果。理由はUP24には歩数を確認できる画面がなくiPhoneを必要し、手ぶらでウォーキングしたかったのと、画面があればiPhoneと同期する手間がなくともすぐに現在の歩数の差を確認できるから。そしてUP24とタニタの歩数計ではほとんど差がなく、UP24の代打として十分だと判断しました。
4回目測定
- タニタの歩数: 6500
- Fuelbandの歩数: 5700
5回目測定
- タニタの歩数: 9000
- Fuelbandの歩数: 8000
6回目測定
- タニタの歩数: 10000
- Fuelbandの歩数: 8500
7回目測定
- タニタの歩数: 10000
- Fuelbandの歩数: 8000
8回目測定
- タニタの歩数: 5200
- Fuelbandの歩数: 3800
9回目測定
- タニタの歩数: 10000
- Fuelbandの歩数: 8000
10回目測定
- タニタの歩数: 1000
- Fuelbandの歩数: 912
合計10回の測定結果から
最初はこんなはずがない。こんなに差が出るはずがない、と考えて一般的に成人男子の普通のスピードと思われる普通のスピードで、普通の腕の振りで歩いて測定してみた結果がこれ。まずひと目でわかるのが毎度毎度Fuelbandの歩数が少ないということ。しかもそれは結構な数少ないというのがわかる。なぜFuelbandに注目するかといえばそれはUP24とタニタの歩数計の値がほとんど同じだったから。1万歩あるいても1000歩ない程の差だった。そう考えるとFuelbandの方の歩数計がちょっとおかしいのでは?と考えるのが普通ではないだろうか。
目的の歩数を歩いて終えるということ
ぼくがFuelband SEを買ったもうひとつの理由に画面がある。たとえば今から5000歩歩こうとすると2500歩の所で折り返してくれば5000歩で家に帰れる。それに現在の歩いた歩数をボタン1つ押しで確認できる手軽さはモチベーションの維持にも役立つ。そこでFuelband SEとなったわけだがその肝心の歩数計が信用できなくては画面がある意味がない。今回の結果を見ても分かるようにFuelbandの歩数計はちょっとあてにならないと思われる。まったくのデタラメというわけではなく、まあまあ同じ割合で差が生まれてはいるがそれでもまあまあ同じ割合かなという感じ。
それ余裕で1万歩以上歩いてますよ
Fuelbandで8千歩だと1万歩歩いていることと思っていいし、4千歩だと5千歩歩いているということになろうか。ということでFuelband SEで1万歩歩いてこりゃ参ったとか、こんなに歩かなきゃいけなかったっけと感じていたそこのあなた、それ余裕で1万歩以上歩いてますよ。今回の計測からいけばFuelband SEで1万歩だと、実際は1万3千歩程歩いていると考えられ、1万歩を超えた先の3000歩というのは別次元だと思うので正しい歩数を知る必要がありますね。
左右の腕の違いによるFuelのウソ
ついでなのでFuelband SEの活動単位、Fuelについても話しておきます。FuelとはNike独自のものでカロリーとはまた違ったカテゴリーの単位。Nikeが言うところの一日2000Fuelが一般的なもので、3000Fuelでは活動的ということになる。だからみんなFuelが増えるように頑張って動いているというわけ。このFuelもちょっとやっかいで左右の腕どちらに装着するかによって大きく差がでるし、その測定方法も注目したいところ。結果から言えば、利き手に付けるかどうかでそのFuelの値は大きく違ってくるということ。もちろん利き手に付けると値は大きくなり、自分の場合は利き手じゃない左手に付けていると右手のときとは大きくその値は少なく計測される。
願わくばどちらの手につけても同じように測定して欲しいのだが残念ながらFuelband SEではそれは叶わない。たとえば右手につけて右手で歯磨きを5分すると200Fuelくらいだったかな?、で、左手に付けて右手で歯磨きをすると20Fuelほどしかカウントされない。歩数計のようにどこに持っていても同じようにカウントはしてくれない。
バッグを持った腕にFuelband SEを付ける
バッグを右手に持っている歩いている場合、Fuelが多くカウントされるのは間違いなく左手になるし、犬の散歩でリードを右手に持って歩いているなら同じく左手に付けた場合のほうが多くカウントされる。これは持っていない腕、ここでは左手が大きく前後に振れることになるのでこういう結果となる。もしFuelをたくさんカウントさせたいと考えるならバッグをもっていない腕に付けるといい。この場合、Fuelbandをどちらの腕に付けていても実際のFuelは同じなのに付ける腕によってその値は大きく変わってくるのは残念だ。
Fuelのカウント方法
おそらくはFuelband SEのFuelの測定方法はすごく単純でたとえば歩数計をそのFuelの測定値にはまったく参考にせずに、加速度センサーのみでFuelを測定しているのだろう。よってそれを付ける場所によってその値は違ってくる。だから3000Fuelなかなか難しいなとか、3000Fuelなんて余裕だと思っているならいつもとは逆の腕に付けて1日過ごしてみることをオススメする。きっとこれまでとは違った値が出るだろう。
最後に、Fuelband SEの時計のズレ
Fuelband SEは画面があり、時刻を確認することもできる。時計変わりに使っているユーザーもいると思う。しかし残念なことにこの時計、結構ズレる。1ヶ月で2分ズレて、1ヶ月と20日で3分ズレている。専用アプリのNike+ Connectをインストールしているパソコンへ繋げばその時刻にFuelband SEの時計が合わせるわけだが普通面倒なのでそんなことはしたくない。時計がズレるのもやっかいだが、UP24とは違いスマホのアプリだけでセットアップできないのがFuelband SEのデメリットの1つでもある。セットアップにはパソコンにNike+ ConnectをインストールしてパソコンにFuelband SEを接続しセットアップする必要がある。
それにしても1ヶ月で早くも2分ズレが生じる時計ってどうなのよ。。
まとめると、
まとめると、Fuelband SEは歩数計があてにならず、Fuelの測定方法も単純で、時計はズレるし、セットアップにパソコンが必要。ということでFuelbandはやめとけ、UP24にしとけと言っときます。
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