iPhoneで撮り溜めた大事な写真がユーザーの気付かぬうちに消えてなくなってしまっているとしたらどうでしょう。もしものためのバックアップがもしかすると悲惨な状態になっているかもしれないという話。
バックアップしているのに、それが悲惨な状態にというのはちょっと意味がわからないと思われるかもしれませんが、写真がバックアップできていない可能性がある、そういうことになります。
写真をバンバン撮影しているとあっという間に本体ストレージがいっぱいになってしまいますよね。そうなると写真の退避先としてGoogleフォトやFlickr、Dropboxなど使っている方多いと思います。
これらはアプリそれぞれに、写真の自動アップロードという機能があってiCloudのフォトライブラリのように自動でバックアップされるという大変に便利な機能です。
自動バックアップをオンにしてiPhoneで写真を撮影すると、その新規画像を自動でアップロードするという、自動アップロード機能。Googleフォトなんて即アップロードされて他端末ですぐに見れるし速いのなんのって。Flickrはそれと比べると遅い遅い笑。。
最適化とは
ここで問題になってくるのが、数百枚とか数千枚写真がiPhone本体のフォトライブラリにあって、本体ストレージを圧迫しているからという理由で、「iPhoneのストレージを最適化」をオンにした場合です。まず、「iPhoneのストレージを最適化」の説明にはこうあります。
お使いのiPhoneの空き容量が少なくなった場合に、フル解像度の写真とビデオが、最適化されたバージョンに自動的に置き換わります。フル解像度のバージョンはiCloudに保存されます。
これはiPhoneの容量を空けるために一部のオリジナル画像を本体に保存せずに、必要に応じてクラウドから読み込むということになると思います。
要するにサムネイル一覧では見えている写真も本体画像はそこにはないということ。
バックアップに漏れた写真
もうわかってきましたよね。そうです、これら本体にない写真が自動アップロードの対象から漏れてしまっている可能性があります。たとえば1000枚の写真があなたのiPhoneフォトライブラリにあったとします。自動アップロードをオンにしてDropboxにアップロードを開始しました。
小一時間ののち、無事にアップロード完了しました。しかし「あれ?1000枚あるのに900枚しかアップロードされてない。なぜ?」
これ、実際にぼくが経験した経験談。
これおそらくは「iPhoneのストレージを最適化」が原因だと思います。iPhone本体には写真本体はないのだから、自動アップロードできていないという。
Dropboxなどクラウドにバックアップしながらも、iPhone本体にも写真を保存しているのなら、そう問題にすることもないかもしれませんが、問題はフォトライブラリの画像をすべてさっぱり削除してしまった場合。
そうなると、どうにもこうにも仕様がありません。最適化されバックアップされなかった写真はもうどこにもないという。
最適化は適切に使おう
おさらいすると、「iPhoneのストレージを最適化」をオンにしてから、新規で自動アップロードを使い始めたユーザーが今回の落とし穴の対象。逆に、最適化を使わずに自動アップロードしていて、途中から最適化をオンにした場合は今回は当てはまらないと思います。なぜなら新規に保存、撮影された写真が自動アップロード前に、最適化されることはないと思うので。
ただFlickrみたいに自動アップロードの間隔が遅いものは、まとめて写真がアップロードされるという点でその内の何枚かがすでに最適化されている可能性はありますが。
要するに、最適化はiCloudフォトライブラリのためにあるような機能で、iCloudフォトライブラリにバックアップされ終わった写真の中の一部がiPhoneのストレージ状況に応じて最適化されているのではないでしょうか。
大事に撮りためた思い出の写真がなくなってしまわないためにも、最適化を使っている方はちょっと注意が必要です。
最適化というと聞こえはいいですが、今回のような側面もあるということを頭の片隅に置いておき、これから写真をバックアップする際には、最適化をオフにしてすべての写真が落ちてきてからバックアップするようにした方がいいかもしれません。
「あのベストショットが見当たらない!」とならない為にもね。
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